超高齢社会の進展にともない,脊椎脊髄疾患に悩む患者は年々増えています。手足のしびれや痛み,麻痺,歩行障害,上肢痛や下肢痛などの疾患は運動器の機能低下や要介護の原因となります。これらの障害の診断には,主に*1など生体の形状を画像化する検査が用いられています。
しかしながら,形状を見る検査では,神経活動ダメ,ジの障害箇所を特定することはできません。正確に神経活動を測定することは非常に困難で,針を刺して神経の流れを直接測定するなど,身体への負担が大きい手法が用いられています。
リコ,は,身体への負担が少ない神経活動を測定する装置(脊磁計)を開発しました。
この脊磁計は,これまで測定が困難であった脊髄,末梢神経の神経活動を,非侵襲(身体を傷つけることなく)かつ高い空間分解能(解像度)で可視化します。従来のmriやct*2など,形状(形態画像)を見る診断に,脊磁計で測定した神経機能情報を加えることで,脊椎脊髄,末梢神経の客観的な重症度評価を実現し,適切な治療介入に繋がることが期待されます。
画像機器で培われた画像処理技術を強みに,脊髄に神経障害を持つ方々の診察を容易にし,生活の質の向上に貢献したいと考えています。
本技術の分類:分野別“メディカルメジング”“センシング”|製品別“ヘルスケア”